★東宝怪獣ソフビ No.004 ★グレートモンスターシリーズ#47 ★キングギドラ(1964)
発売◆1984年夏頃
メーカー◆バンダイ(ポピー事業部)
定価◆1,500円
全高(長)◆23cm
足裏刻印◆1984年
シリーズ名◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION) #47
タグ年度◆無し
タグスタンプ◆無し
生産国◆日本
前回のメカゴジラが「昭和ゴジラ終盤期の悪役代表」とすれば、今回のキングギドラは「昭和ゴジラ中盤期の悪役代表」と言えるでしょう。とにかくデカくてハデな怪獣です
映画のタイトルになった看板主役スターの3怪獣「ゴジラ」「ラドン」「モスラ」をまとめて相手にする訳ですから、これぐらいのインパクトがないとね。
ソフビもそんな大怪獣にふさわしいゴールド塗装が神々しく、素晴らしい仕上がりです。
1964年12月20日封のシリーズ第5作目「三大怪獣 地球最大の決戦」でデビューしたのが、このキングギドラです。
1964年といえば、4月に前作の「モスラ対ゴジラ」が公開された年で、年に2本もゴジラの新作が公開されたのは、この年が最初で最後です。
しかも同年の8月に「宇宙大怪獣ドゴラ」も公開されています。同年に特撮を前面に出した作品が3本も公開されたのも、この年だけ。
そして更にテレビ作品ではあるが同年の9月から「ウルトラQ」がクランクインしています(テレビ放映は1966年1月)。
現場の忙しさを想像するだけで恐ろしいですねー。
実はこの年のお正月作品は、黒澤 明監督の「赤ひげ」が決定していましたが、氏のこだわりにこだわった演出スケジュールで公開が間に合わず、急遽のピンチヒッターとして制作されたのがこの作品です。
急に制作が決まって、脚本から新怪獣のデザインから何から何まで、大慌てで作った作品とは思えない素晴らしい作品です。
導入部分が「幻魔大戦」とソックリというのも、有名な話ですね。
ところでキングギドラって、何回ゴジラ映画に出演しているのでしょうか?
1964年「三大怪獣 地球最大の決戦」で銀幕デビューし、1965年「怪獣大戦争」でX星人に操られて、ゴジラとラドンのタッグと再戦。
1968年「怪獣総進撃」で地球怪獣10匹 vs 1匹という、超絶ハンディキャップの戦いに敗走した後、1972年「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」でガイガンとタッグを組んで、ゴジラ&アンギラスチームと流血デスマッチ。
そして1991年「ゴジラVSキングギドラ」で19年振りにカムバック。出生の秘密が明らかになり、2003年「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」で護国三聖獣のリーダーとして、凶悪ゴジラと対決
なんと6本!まさに宿命のライバルと呼ぶにふさわしいですね。
脱線はこの辺にして・・・ソフビの話に戻します。
初版のこのソフビは黄色の成形色に金色のくるみ塗装がされており、首、ひざ、翼、尻尾のの付け根に汚し塗装がされています。
複雑なデザインの頭部、微妙な角のライン、首の付け根の体毛、丁寧に塗り分けられた口中など、このサイズのソフビとしては、ケチのつけようがありません。
・・・が、あえて注文をつけるとすれば、翼の小ささと、自立バランスの犠牲になった尻尾の太さは、少々違和感を覚えますね。
このソフビからプラタグに原型に関する記載がなくなりました。
しかし、よりによってこんな写真を選ばなくてもよいのでは?
表も裏も同じ写真で、3本もある顔のどれ一つも正面を向いていませんし、裏面に至ってはガイガンとの2ショット!
担当者の思い入れが感じられませんよね。
今回は更に写真を。
残念ながらタグが無いので詳細が不明ですが、こちらは口中の塗りや汚しが異なっています。
恐らく同時期に販売されていた物ではないでしょうか。
また成形色のもっと明るいバージョン違い(1998年発売の2期)も存在します。
こちらがオリジナルで・・・
こちらが再販分と思われる商品です・・・。
それにしても塗装が雑で、非常に安っぽい仕上がり。
塗装ひとつでソフビの印象は大きく変わることを思い知らされるソフビです。
この様に発売時期によって塗装が大きく変わってしまう場合があるので、気に入ったソフビがあれば、その時にゲットした方がいいですね。
その大型ソフビは当初、ポピー事業部がシリーズ展開していたリアルホビーシリーズで、組み立てキットとして発売される予定で開発されていました。
確かに当時高校生だった私もその大型ソフビには手が出ず、悔しい思いをしたのを覚えています。
余談ですが・・・
キングギドラは、そのデザインもさることながら鳴き声や光線音も従来の怪獣には無い宇宙怪獣「らしさ」が、ふんだんに詰め込まれた怪獣ですね。
その独特の鳴き声の一つは、ウルトラマンに登場する科学特捜隊の電話呼び出し音と同じです。
まさかの着メロか?
by たかまる