★東宝怪獣ソフビ No.003 ★グレートモンスターシリーズ#33 ★メカゴジラ1974

<ソフビデータ>
発売◆1984年
メーカー◆バンダイ(ポピー事業部)
定価◆950円
全高(長)◆20cm
足裏刻印◆1984年
シリーズ名◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION)#33
タグ年度◆無し
タグスタンプ◆無し
生産国:日本 

 今回は昭和ゴジラ終盤期の人気怪獣「メカゴジラ」
  私のような「東宝チャンピオンまつり」世代にはたまらんモノがあります

 ゴジラシリーズ第14作目、1974年3月21日封切の「ゴジラ対メカゴジラ」でデビューしたこのメカゴジラは、銀のボディカラーが格好良く、当時の子供にも大人気の怪獣でした

 それ故、その翌年のゴジラシリーズ作品はメカゴジラの連投で、"ゴジラ" の名前をタイトルから奪い取り「メカゴジラの逆襲」という作品で再登場することとなります

 しかもポスターには"メカゴジラシリーズ第2弾"と記されおり、「えっ?!ゴジラシリーズ第15弾じゃないの?!」と思いましたね。もはやゴジラシリーズでは無いかのような記述もあり、まさに一枚看板、スター扱いでした

  キングギドラに並ぶゴジラのライバルとして何と5本ものゴジラシリーズに出演し、主役を窮地に追いやります

 1974年3月21日封切の「ゴジラ対メカゴジラ」でデビュー

 1975年3月15日封切の「メカゴジラの逆襲」でメカゴジラ2として復活し、サイボーグ少女の頭脳と直結しパワーアップ!


1993年12月11日封切の「ゴジラVSメカゴジラ」でGフォースの有人機動対G兵器として転生。あと一歩でゴジラを倒すところまで追い詰めます!

 2002年12月14日封切の「ゴジラ×メカゴジラ」では、ゴジラの骨から採取されたG遺伝子を元に、特生自衛隊の兵器として巨大なリモコン対G兵器として蘇る

 その翌年2003年12月13日封切の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」では機械でありながら、人間と心を通わせる泣かせキャラに・・・と最多出場ライバル怪獣であるキングギドラに負けずとも劣らぬキャラの変遷がスゴイ! 

 こうしてその歴史を振り返ってみるとシリーズ終盤が近づくとメカゴジラが登場するような気がします(「ゴジラVSメカゴジラ」でVSシリーズは一旦終了する予定でしたが実際はトライスター版ゴジラの製作が遅れた為、最終作品とはなりませんでした)

 それはシリーズの度にゴジラの敵はゴジラであるという答えが待っているかの様ですね


このソフビも人気怪獣だから再販が重ねられました
キャラクターとしての人気と比例してこのソフビも人気商品となり、1992年に「バンダイ・ゴジラシリーズ」としてサイズダウン&値上げwで販売され、その際は別デザインの紙製タグがつくられました

 腕が真っ直ぐにしか上がらず劇中に見せるミサイル発射ポーズが取れないのかぁ・・と思いながら、これをいじっていた当時を思い出させます





 これは1983年より発売が開始されたバンダイのウルトラ怪獣シリーズソフビの。当時のテレビCM

  監督は後年にVSシリーズの特撮監督である川北鉱一氏でBGMは伊福部昭氏のゴジラのテーマでした

  ゴジラ→エレキング→キーラ→ゼットン→ギエロン星獣→バルタン星人→レッドキング→ウルトラマン&ウルトラセブン…の順に商品が紹介されています

【東宝怪獣ソフビ001】の記事にも書きましたが初期のゴジラシリーズはウルトラ怪獣シリーズと微妙に交わりながら発売されておりました


  プラタグの通し番号も重複(#31はキンゴジと帰ってきたウルトラマン、#32はモスゴジとガラモン、今回ご紹介した#33はメカゴジラ(1974)とスカイドン、#47に至ってはキングギドラ(1964)とゴジラ(1984)が重複)しているのは、スタート当初の方向性が定まっていなかった証拠かもしれませんね

  余談ですが
 DVDコメンタリーに収録されている中野昭慶特技監督のインタビューによりますと「この映画はとにかく鮮やかな映画にしたかった」と幾度と無く強調されておりました

 そういう目線でこの作品を見直すと序盤の石油コンビナートでの第一回戦は、まさに"中野爆発"が満載で炎の赤が印象的でした
 そしてクライマックスの沖縄決戦ではそれと対照的に綺麗な青空の下での戦いになっています

 「夜の赤」と「昼の青」とのコントラストが効いていて中野特技監督の目指した通りの印象が、観客に伝わったのではないでしょうか
 メカゴジラの目から発射される7色のスペースビームやゴジラの放射能熱線、流血、爆発…本当に目に鮮やかなバトルシーン!

 後期3作品の決戦シーンが夜に行なわれており全体的に暗いムードの中での戦いであった事で、それが余計に際立った印象になったのかもしれませんね

 by たかまる