★東宝怪獣ソフビ No.005 ★グレートモンスターシリーズ#47 ★ゴジラ1984

<ソフビデータ>
発売◆1984年冬頃
メーカー◆バンダイ(ポピー事業部)
定価◆500円
全高(長)◆15.5cm
足裏刻印◆1984年
シリーズ名◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION)#47
タグ年度◆無し
タグスタンプ◆無し
生産国◆日本 

   リアルタイムのゴジラを商品化するという意味では、バンダイ初のソフビ
 
 1975年公開のシリーズ第15作目「メカゴジラの逆襲」以来、約10年振りに復活した映画「ゴジラ(1984)」のソフビ。とは言うものの…

 久しぶりに復活した東宝の看板スター「ゴジラ」。当時待ちに待った新作の封切りに私たちファンはその登場をどんな気持ちで公開を待っていたことか

   当時はビデオがまだまだ高額で朝日ソノラマ発行のMOOK ファンコレ(ファンタスティック・コレクション)や、サウンドトラックをそのまま収録したドラマ盤レコードなんかで、その枯渇感をなんとかしのいでいる時代でした…

 さてソフビの話に戻って・・これは「ゴジラ1984」のゴジラをソフビ化したものですが劇中に登場するゴジラスーツではない様です

 数年前にこのソフビの記事を初めて書いた時は、当時この映画のために製作された全長4.8メートルの機械仕掛けで動く「サイボットゴジラ」かなと推測。しかし「どーも、サイボットではないなぁ…」という違和感がずっとありました

 
そこで確認できる84ゴジラの写真を探してみると…

これじゃないでしょうか?→

  これは30年振りに作成されたデザイン検討用の雛型のゴジラ。顔や尻尾のバランスやポーズなど、まさにそっくりだ

 商品発売のスケジュールを映画公開に間に合わせる為に、この雛型を以て新作ゴジラのデザイン決定というタイミングで、ソフビデザインを進めたとしてもおかしくありません。



 …と自分なりの仮説を立てながら当時の「宇宙船」 Vol.22 をめくっていると、このような記事が…

 本文を引用すると…「試作原型を参考にしているのでサイボットや着ぐるみには似ていない」と書かれていましたw
 長年の疑問に答えが出ましたが発売当時にもう答えが出てたんですねー




 プラタグには「原型:速水仁明」の表記があり、当時のガレージキットブームが偲ばれます  

 余談ですが
 「サイボットゴジラ」とは、ゴジラのアップシーンなどで生物感を高めた演出(鼻にしわを寄せたり、歯をむき出したり…)を撮影する為に作られた機械仕掛けのゴジラ  

 身長4.8m、重量1.2t。48チャンネルのコンピュータで操作され、制作費は1億500万円!


 実際の映画への露出は上半身と顔のアップがほとんどですが、キャンペーンで主に使われていた…話題作りの一環ですね

 劇中の新宿副都心の広大な豪華セットの製作費が1億5,000万円だったという話を聞くと、このサイボットを作らなければ更にもうひとつ大きなセットを作って新たな見せ場を作ることができたのに…とかんがえてしまします。

 by たかまる