★東宝怪獣ソフビ No.001 ★グレートモンスターシリーズ#31 ★ゴジラ1962

<ソフビデータ>
発売◆1983年11月頃
メーカー◆バンダイ(ポピー事業部)
定価◆1,800円
全高(長)◆23cm
足裏刻印◆1983年
シリーズ◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION)#31
タグ年度◆無し
タグスタンプ◆無し
生産国◆日本 

 1975年3月、沖縄の海に帰って行った怪獣王ゴジラ
 そのゴジラが約10年振りに銀幕に復活する前年の1983年のお話しです

 玩具大手メーカーバンダイより、ソフトビニール製怪獣玩具「ウルトラ怪獣コレクション」が発売されました

 ウルトラセブンをNo.1として(ヒーローなのに)発売された17cmサイズのこのシリーズは、現在まで販売され続けている大ヒット商品に

 記念すべきブログ第1回目は、やはり怪獣王ゴジラです

 この商品が発売された1983年は、待望のゴジラ新作公開を翌年に控え、ゴジラ関連のイベントや商品がてんこ盛りでした

 「モスラ対ゴジラ」、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」、「モスラ」等の作品のシネスコ完全版ビデオが続々と発売(各19,800円!)され「ゴジラ伝説」「SF特撮映画音楽全集」(番外編を含めると15集にわたるシリーズ)「伊福部明・SF特撮映画音楽の夕べ」と特撮レコードの名盤が連続リリース

 極めつけは東宝特撮10作品のリバイバル興業「復活フェスティバル・ゴジラ1983」

 玩具ではバンダイポピー事業部より「リアルホビーシリーズ」やプラモデルの「特撮コレクション」、そして今回紹介する「ゴジラ (1962)」ソフビが発売されました

 さてソフビのお話です

 1962年8月11日封切「キングコング対ゴジラ」に登場したゴジラ、俗称「キンゴジ」のソフビです

 シリーズ中、最高傑作とするファンの方が多いこの作品ですが、東宝創立30周年記念映画第1弾という事もあり、本編・特撮共にとにかく豪華。観客動員数1,255万人というシリーズ最大のヒット作品

 一般のおもちゃ屋さんで販売される玩具で、ゴジラのスーツバリエーションを特定した商品は、これが初めてではないかと思われます

 ボリューム感のある堂々としたその造形は、映画で大暴れするキンゴジを見事に表現しています
 
 正面の顔は格好イイのに横顔が下品になるところもそっくり
 膝下が稼働するというプロポーション重視の分割も独特で、どっしりとした下半身を表現するには非常に良いアイデアですし、こういうこだわりが「今までのソフビとは違う」と思わせる部分でした

 「宇宙船 Vol.16」の商品紹介記事によりますと、3色の成型色(黒、緑、グレー)でアソート出荷し、好みの色が選べるように検討中となっております。画期的なアイデアだとおもいますが、コレクターとしては実現しなくて良かったと思います
 ソフビは「ウルトラ怪獣コレクション」の第1期のシリーズのひとつとして発売されましたので、タグはプラスチック製(通称プラタグ)の両面カラータグです

 「THE GODZILLA COLLECTION」となっておりますが、このブログでは当時のバンダイの商品広告で明記された表記に従い、「グレートモンスターシリーズ」と呼称します(後年に発売されるウルトラマングレートの怪獣ソフビシリーズも同名ですが、全く別のシリーズです)

 裏面の通し番号は「ウルトラ怪獣コレクション」の中に組み入れられた為に中途半端な数字になっています。これに関しては、別の機会にご説明いたします

 おもて面はちゃんとキンゴジの写真を使用しているのに、裏面は「モスラ対ゴジラ」の写真が使われているというツッコミ度の高いタグ

 またこのタグには『原型:速水仁明』の表記があります
 この方は当時の海洋堂で活躍されていた(兵庫県神戸市長田区の鉄人28号の原型も)造型家、速水仁司氏と同一人物だと思われます

 何故名前の表記が異なるのかは謎ですが、原型師の名前を明記しているのも、この頃のゴジラソフビの特徴です

 余談ですが・・・

 キングコングに掴まれた浜美枝の悲鳴は日本映画史に残る大絶叫だと思います。演技を超えたその声は、スタジオでひどい目に合わされているのでは・・・?と考えてしまうほどです。是非ご視聴あれ

by たかまる