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★復活!怪獣玩具日記

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 このブログでは1983年の発売開始より30年以上の歴史を持つ【バンダイ 怪獣ソフビシリーズ】を、私のコレクションの中から写真付きで一点ずつ紹介しながら、そのソフビに関しては当然のこと、登場作品への想いや当時の時代背景などを、総合的にご紹介していくブログでございます   2005年に同タイトルのブログを別のサイトで展開しておりましたが、事情があり長期の休止状態にありました。そして過去に1度、復活を試みた事もございましたが、これまた数ヶ月で継続が困難になりました  今度こそ続けられるかなー・・・相当なるゆっくりペースになるかもしれませんが、コツコツと更新してまいりますので、何卒宜しくお願い申し上げます 【怪獣の見つけ方】  ①ブログタイトルの上の「虫メガネ」アイコンをクリックして検索したい怪獣名を入力して右端の「検索」ボタンをクリックしてください  by たかまる

■東宝怪獣ソフビ No.006■限定版・大型ソフビ■モスラ幼虫(1964)

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<ソフビデータ>  発売:1984年5月頃 メーカー:バンダイ(ポピー事業部) 定価:2,000円 全高(長):35cm 底面刻印:1984年 シリーズ名:限定版・大型ソフビ タグ年度:無し タグスタンプ:無し 生産国:日本   モスラです。そして幼虫です。デビューは1961年7月30日封切の「モスラ」    けなげで、ひたむきで、しかも結構強いヤツ  「ゴジラ戦いの歴史」の類の記事では、ゴジラの唯一の敗戦相手として紹介され続けていたので、一部の年代の方々には「モスラ=強い怪獣」と刷り込まれています  昭和ゴジラの頃は「怪獣王ゴジラを唯一やっつけたことのある怪獣は?」というクイズもド定番でした    この怪獣、これから何度もご紹介することになるので、さっさとソフビの話です・・・    前回までご紹介した5体のソフビは、バンダイのゴジラソフビシリーズの初期ラインナップで、リアルソフビシリーズを確立させた記念すべき5体  それと同時期にバンダイ(ポピー事業部)では別に、2種類の怪獣商品ラインが存在しておりました。    ひとつはプロポーションとギミックに拘った半完成品である「リアルホビーシリーズ」、もうひとつは「ウルトラ怪獣コレクション」や「ゴジラ・グレートモンスターシリーズ」等のスタンダードサイズと位置づけられている商品よりも大型の完成品ソフビ商品「限定版・大型ソフビシリーズ」です。  当時、私も「リアルホビーシリーズ」数体を購入し現在まで保管しているものもありますが、電池を搭載した発光ギミックやポージング用の針金を内蔵しているなど、「ソフビ」という括りからは外れてしまいますので、当ブログでのご紹介は見送ります  「限定版・大型ソフビシリーズ」(メーカーの正式シリーズ名ではありません)は、第一弾が1984年3月頃に発売されたゴジラ(1964)、それに続く第二弾が今回ご紹介するモスラ幼虫(1964)でした。  その後、1983年夏頃までにキングギドラ、ウルトラマン、バルタン星人、レッドキング、ゴモラと発売され、合計7種類の商品構でした。  今まで紹介したソフビは特に明記しませんでしたが、現行のソフビ玩具とは異なり、ソフトビニールという名称から受けるイメージと程遠い、カチカチの

★東宝怪獣ソフビ No.005 ★グレートモンスターシリーズ#47 ★ゴジラ1984

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<ソフビデータ> 発売◆1984年冬頃 メーカー◆バンダイ(ポピー事業部) 定価◆500円 全高(長)◆15.5cm 足裏刻印◆1984年 シリーズ名◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION)#47 タグ年度◆無し タグスタンプ◆無し 生産国◆日本     リアルタイムのゴジラを商品化するという意味では、バンダイ初のソフビ    1975年公開のシリーズ第15作目「メカゴジラの逆襲」以来、約10年振りに復活した映画「ゴジラ(1984)」のソフビ。とは言うものの…  久しぶりに復活した東宝の看板スター「ゴジラ」。当時待ちに待った新作の封切りに私たちファンはその登場をどんな気持ちで公開を待っていたことか    当時はビデオがまだまだ高額で朝日ソノラマ発行のMOOK ファンコレ(ファンタスティック・コレクション)や、サウンドトラックをそのまま収録したドラマ盤レコードなんかで、その枯渇感をなんとかしのいでいる時代でした…  さてソフビの話に戻って・・これは「ゴジラ1984 」のゴジラをソフビ化したものですが劇中に登場するゴジラスーツではない様です  数年前にこのソフビの記事を初めて書いた時は、当時この映画のために製作された全長4.8メートルの機械仕掛けで動く「サイボットゴジラ」かなと推測。しかし「どーも、サイボットではないなぁ…」という違和感がずっとありました   そこで確認できる84ゴジラの写真を探してみると… これじゃないでしょうか?→   これは30年振りに作成されたデザイン検討用の雛型のゴジラ。顔や尻尾のバランスやポーズなど、まさにそっくりだ  商品発売のスケジュールを映画公開に間に合わせる為に、この雛型を以て新作ゴジラのデザイン決定というタイミングで、ソフビデザインを進めたとしてもおかしくありません。  …と自分なりの仮説を立てながら当時の「宇宙船」 Vol.22 をめくっていると、このような記事が…  本文を引用すると…「試作原型を参考にしているのでサイボットや着ぐるみには似ていない」と書かれていましたw  長年の疑問に答えが出ましたが発売当時にもう答えが出てたんですねー  プラタグには「原型:速水仁明」の表記があり、当時のガレージキットブームが偲ばれま

★東宝怪獣ソフビ No.004 ★グレートモンスターシリーズ#47 ★キングギドラ(1964)

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<ソフビデータ> 発売◆1984年夏頃 メーカー◆バンダイ(ポピー事業部) 定価◆1,500円 全高(長)◆23cm 足裏刻印◆1984年 シリーズ名◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION) #47 タグ年度◆無し タグスタンプ◆無し 生産国◆日本 前回のメカゴジラが「昭和ゴジラ終盤期の悪役代表」とすれば、今回のキングギドラは「昭和ゴジラ中盤期の悪役代表」と言えるでしょう。とにかくデカくてハデな怪獣です    映画のタイトルになった看板主役スターの3怪獣「ゴジラ」「ラドン」「モスラ」をまとめて相手にする訳ですから、これぐらいのインパクトがないとね。       ソフビもそんな大怪獣にふさわしいゴールド塗装が神々しく、素晴らしい仕上がりです。      1964年12月20日封のシリーズ第5作目「三大怪獣 地球最大の決戦」でデビューしたのが、このキングギドラです。     1964年といえば、4月に前作の「モスラ対ゴジラ」が公開された年で、年に2本もゴジラの新作が公開されたのは、この年が最初で最後です。     しかも同年の8月に「宇宙大怪獣ドゴラ」も公開されています。同年に特撮を前面に出した作品が3本も公開されたのも、この年だけ。     そして更にテレビ作品ではあるが同年の9月から「ウルトラQ」がクランクインしています(テレビ放映は1966年1月)。     現場の忙しさを想像するだけで恐ろしいですねー。  実はこの年のお正月作品は、黒澤 明監督の「赤ひげ」 が決定していましたが、氏のこだわりにこだわった演出スケジュールで公開が間に合わず、急遽のピンチヒッターとして制作されたのがこの作品です。    急に制作が決まって、脚本から新怪獣のデザインから何から何まで、大慌てで作った作品とは思えない素晴らしい作品です。     導入部分が「幻魔大戦」とソックリというのも、有名な話ですね。      ところでキングギドラって、何回ゴジラ映画に出演しているのでしょうか?    1964年「三大怪獣 地球最大の決戦」で銀幕デビューし、1965年「怪獣大戦争」でX星人に操られて、ゴジラとラドンのタッグと再戦。   

★東宝怪獣ソフビ No.003 ★グレートモンスターシリーズ#33 ★メカゴジラ1974

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<ソフビデータ> 発売◆1984年 メーカー◆バンダイ(ポピー事業部) 定価◆950円 全高(長)◆20cm 足裏刻印◆1984年 シリーズ名◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION)#33 タグ年度◆無し タグスタンプ◆無し 生産国:日本   今回は昭和ゴジラ終盤期の人気怪獣「メカゴジラ」   私のような「東宝チャンピオンまつり」世代にはたまらんモノがあります  ゴジラシリーズ第14作目、1974年3月21日封切の「ゴジラ対メカゴジラ」でデビューしたこのメカゴジラは、銀のボディカラーが格好良く、当時の子供にも大人気の怪獣でした  それ故、その翌年のゴジラシリーズ作品はメカゴジラの連投で、"ゴジラ" の名前をタイトルから奪い取り「メカゴジラの逆襲」という作品で再登場することとなります  しかもポスターには"メカゴジラシリーズ第2弾"と記されおり、「えっ?!ゴジラシリーズ第15弾じゃないの?!」と思いましたね。もはやゴジラシリーズでは無いかのような記述もあり、まさに一枚看板、スター扱いでした   キングギドラに並ぶゴジラのライバルとして何と5本ものゴジラシリーズに出演し、主役を窮地に追いやります  1974年3月21日封切の「ゴジラ対メカゴジラ」でデビュー  1975年3月15日封切の「メカゴジラの逆襲」でメカゴジラ2として復活し、サイボーグ少女の頭脳と直結しパワーアップ! 1993年12月11日封切の「ゴジラVSメカゴジラ」でGフォースの有人機動対G兵器として転生。あと一歩でゴジラを倒すところまで追い詰めます!  2002年12月14日封切の「ゴジラ×メカゴジラ」では、ゴジラの骨から採取されたG遺伝子を元に、特生自衛隊の兵器として巨大なリモコン対G兵器として蘇る  その翌年2003年12月13日封切の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」では機械でありながら、人間と心を通わせる泣かせキャラに・・・と最多出場ライバル怪獣であるキングギドラに負けずとも劣らぬキャラの変遷がスゴイ!   こうしてその歴史を振り返ってみるとシリーズ終盤が近づくとメカゴジラが登場するような気がします(「ゴジ

★東宝怪獣ソフビ No.002 ★グレートモンスターシリーズ#32 ★ゴジラ1964

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<ソフビデータ> 発売◆1983年11月頃 メーカー◆バンダイ(ポピー事業部) 定価◆950円 全高(長)◆20cm 足裏刻印◆1983年 シリーズ◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION) #32 タグ年度◆無し タグスタンプ◆無し 生産国◆日本  今回ご紹介するソフビは、通称「モスゴジ」と呼ばれる1964年4月29日封切の「モスラ対ゴジラ」に登場したゴジラをモデルにしたもの  前回紹介した「キンゴジ」のソフビと同時発売され、その後1992年頃迄の約9年間、バンダイのゴジラソフビとして玩具売り場で販売されていたロングセラー商品です  前作「キングコング対ゴジラで銀幕に復活したゴジラは、「モスラ」でデビューした巨大蛾怪獣と対決します  怪獣王ゴジラと知名度抜群のモスラの対決は「エイリアンVSプレでター」や「フレディ対ジェイソン」といったノリかな  この作品以降ゴジラの対決路線は確立され今後のシリーズの方向性が決定されることに  前作のコミカルタッチな作風とは打って変わり、全体的にシリアスなリアル路線であるにも関わらず、エンターテイメント性の高い傑作です  また前作では見られなかったゴジラによる都市破壊を堪能できるのもこの作品の魅力のひとつ  四日市コンビナートや名古屋市内の都市破壊は映画前半の大きな山場で、緻密に計算されていて尚且つ大胆な合成シーンは、当時の円谷特撮のセンスと技術の高さをビシビシと感じさせられます  さて、ソフビのお話し  少し大きめの頭部を除けば、全体的なバランスは映画に登場するモスゴジの特徴を上手く表現しているソフビ  名古屋城破壊シーンのゴジラを切り取った様な手のポージングは他の怪獣ソフビと闘わせるには非常に邪魔ですが、ディスプレイモデルとしてはアリかもしれません  クリクリとした可愛らしい瞳もモスゴジのイメージでは無いように思えますが、”三白眼”のイメージの強いモスゴジは、下から見れば意外と大きくぱっちりした瞳なんです。この可愛らしさもロングセラーになった理由の一つかもしれません  前回ご紹介したキンゴジは速水仁司氏のオリジナル原型でした(タグにも明記されております)が、このモスゴジでは「原型協力」とタグに明記されております  これはこの

★東宝怪獣ソフビ No.001 ★グレートモンスターシリーズ#31 ★ゴジラ1962

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<ソフビデータ> 発売◆1983年11月頃 メーカー◆バンダイ(ポピー事業部) 定価◆1,800円 全高(長)◆23cm 足裏刻印◆1983年 シリーズ◆グレートモンスターシリーズ(THE GODZILLA COLLECTION)#31 タグ年度◆無し タグスタンプ◆無し 生産国◆日本   1975年3月、沖縄の海に帰って行った怪獣王ゴジラ  そのゴジラが約10年振りに銀幕に復活する前年の1983年のお話しです  玩具大手メーカーバンダイより、ソフトビニール製怪獣玩具「ウルトラ怪獣コレクション」が発売されました  ウルトラセブンをNo.1として(ヒーローなのに)発売された17cmサイズのこのシリーズは、現在まで販売され続けている大ヒット商品に  記念すべきブログ第1回目は、やはり怪獣王ゴジラです  この商品が発売された1983年は、待望のゴジラ新作公開を翌年に控え、ゴジラ関連のイベントや商品がてんこ盛りでした  「モスラ対ゴジラ」、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子 」、「モスラ 」等の作品のシネスコ完全版ビデオが続々と発売(各19,800円!)され「ゴジラ伝説」「SF特撮映画音楽全集」(番外編を含めると15集にわたるシリーズ)「伊福部明・SF特撮映画音楽の夕べ」と特撮レコードの名盤が連続リリース  極めつけは東宝特撮10作品のリバイバル興業「復活フェスティバル・ゴジラ1983」  玩具ではバンダイポピー事業部より「リアルホビーシリーズ」やプラモデルの「特撮コレクション」、そして今回紹介する「ゴジラ (1962)」ソフビが発売されました  さてソフビのお話です  1962年8月11日封切「キングコング対ゴジラ」 に登場したゴジラ、俗称「キンゴジ」のソフビです  シリーズ中、最高傑作とするファンの方が多いこの作品ですが、東宝創立30周年記念映画第1弾という事もあり、本編・特撮共にとにかく豪華。観客動員数1,255万人というシリーズ最大のヒット作品  一般のおもちゃ屋さんで販売される玩具で、ゴジラのスーツバリエーションを特定した商品は、これが初めてではないかと思われます  ボリューム感のある堂々としたその造形は、映画で大暴れするキンゴジを見事に表現しています    正面の顔は格好イイのに横